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Harley-Davidsonを手放してハーフマラソンを2時間で走った話

「何かちょっと新しいことをやろう」と当時の同僚と一緒に大型二輪の免許にチャレンジしたのが2004年だった。

20代の頃にアメリカンバイクに憧れてバイクの免許を取り、HONDAのSTEED400SUZUKI Desperadoと乗り継いだものの、その後は乗り易さを重視してHONDAの旧車SILKROADXL230というトレイル系に鞍替えしていた。でも大型二輪を無事取得して興味本位で試乗したHarley-DavidsonのXL883は、それまでのバイクのイメージをごっそり塗り替えるほど強烈な印象を残し、そこから数ヶ月後にはハーレーオーナーになっていた。2005年からスポーツスターのXL1200Sに乗り、より遠くへより快適に走ることをもとめて2008年にFLTRロードグライドに乗り換えた。北は岩手から西は山口まで自走でほんとよくあちこち行った。昔夢見たロングツアラー、30代後半でバイク乗りとしては一旦「あがり」になったと思う。

納車直後

バイク乗りとして気ままに生きていても人生には転機は訪れる。期せずして良縁にも恵まれ40歳も過ぎて幸いにして子どもも授かることができた。20代はもちろん30代の頃にも想像できないくらい劇的にライフスタイルが変わり、その分バイクに関わる時間は急激に減っていった。そこに不満があるわけではない。人の持っている時間は等しく平等なので、何かに時間をかければ他の何かにかけられる時間は減っていくのは仕方のないことだろう。

走行ログ

納車後から最近までの走行距離データ。日に日に距離が伸びなくなってきているのがわかる。なんとなく自分でも気づいてはいたけど、やはりライフスタイルと所有バイクとのミスマッチは起きていたのだと思う。確かにロードグライドを買った時は陸走で日本の隅々まで行く気満々だった。そのためのツアラーではあったけど、でも今はバイクに求めるのはそうでは無い。ロードグライドは重すぎる。もっと身近で身体的に近い方が良い。

とはいえ。

家族を持ってなおバイクに乗ってるというと非難がましいことを言われることが往々にある。「いい歳して」「家族がいるのに」。バイクは無軌道な若者が乗るもの、という旧来の概念にとらわれた人たちの考えに抗いたい、バイクは本当の大人の楽しみの一つだと伝えたい、そんな意地もあったから特にこの数年は意図的にロードグライドを持ち続けた。でもさすがに好きなバイクが乗る時間もなく朽ち果てて動かなくなっていくのは耐えられなくなってきた。錆びだらけのバイクではあるものの、まだ他の人に乗ってもらえる可能性があるなら、と所有してちょうど10年目にして手放すことにした。辛いところだけど足掛け13年のHarley-Davidsonオーナー歴はここで一旦終止符を打つ。

実質的に最後のツーリングになった伊豆の下田で

じゃあ人生辛いことばかりかというとそうでもない。劇的にライフスタイルが変わったことで自分自身の意識も劇的に変わる機会を得ることができた。一番は自分自身の健康についてだ。今まで漫然と生きていたけど、育児はとにかく体力勝負、若ければ多少無理が利くのかもしれないがこの年齢で子どもとガチで向き合うには相当な体力(と根気)が必要だし、行く末をちゃんと見届けるには僕自身が健康でなければいけない。そう思って2018年からあらゆることの優先度を「健康」に舵をきった。そしてダイエットを始めたときに、ちょうどこの辺にも書いた目標と目的を切り分けるという話を聞けたのも良いタイミングだったと思う。おかげで今の体重は成人後人生最軽量になり、健康診断の結果もかつてないほど良好になった。

そして新しい遊びに「ランニング」が加わる。正直ここ数ヶ月、バイクで走る距離よりランニングの方が長いかもしれない。今年5月の10kmのビーチランにエントリして完走、そして11月のハーフマラソンにエントリして走るまでに至る。

とはいえ、初のハーフは想像を絶することがあることもを実感した。

わかりやすいところでこのハーフマラソンでの1kmごとのラップ。序盤はおよそ5分30秒/kmのペースで走れている。だいたいトレーニング時のペースと同じだ。大会では「ハーフマラソンを2時間で走る」というペースランナーがこの大会で用意されていて、それがやや遅いように感じたので5km走ったところで追い抜いたりもしている。10kmを過ぎたところで55分と順調なタイムだった。

変わったのはやはり未経験の15kmを過ぎたあたり。心拍数が急増してペースもガクッと落ち、給水や給食をしても足取りはどんどん重くなる。ついに19km過ぎたところでペースランナーにも抜き返され、追い上げようにも足が上がらずその差はどんどん広がっていく。300m近く離されたところで追いつくのは諦め、とにかく足を止め無いのはマスト、最後まで走りきることを目指した。

それでも20kmを半ば過ぎたあたりで時計を見るとタイムは1時間55分だったのに気づく。あと600〜700mを頑張れば目標の2時間切りも無理ではない、と気付いた途端に足に力が入る。

結果はグロスで1時間59分29秒、ネットで1時間59分21秒、手元の時計で1時間59分16秒。ハーフを2時間、という目標は初回でクリアすることができた。

重すぎるバイクを手放し、しばらく健康を意識して身軽さを目指していこうと思う。3月のフルマラソンにもエントリした。生き方は状況に応じてどんどん変えていけばいいのだ。

でも別にバイクを降りるわけじゃない。僕にはまだXL125R パリ・ダカールという秘蔵っ子がいる。

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