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クルマを買い替えた

公開日: : 日記・コラム・つぶやき

結婚や出産と同じで、“自分の人生の中では起きないイベント”と思っていたことの一つに「クルマを買う」があった。首都圏近郊で生活しているかぎり必要なケースはまれで、それもレンタカーで充分だと思っていた。駐車場や保険に支払う額と利用頻度のバランスもよくない。乗り物としてもバイクの方が魅力的だ。

しかし、結婚も出産も経験し(出産を”経験”したのは奥さまだけど)、ついにクルマを買うという人生経験もすることになった。

やや矛盾する言い方だけど、クルマ自体はもともとあった。通勤用として奥さまが買った軽自動車で、名義も奥さまが持っていた。重要視したのは燃費の良さと取り回しの快適さ。長距離をドライブすることはあまり念頭になく、なにより収納力も弱かった。何せ購入は子どもが産まれる前の話で、そういうライフスタイルは全然想像していなかったのだから、当然といえば当然だと思う。

とはいえ、実際に子どもが産まれて、軽自動車にあれこれ積み込んでみるとかなり厳しい。まずベビーカーが後部の収納スペースに乗らない。それを無理矢理助手席の隙間に突っ込み、後部座席にチャイルドシートをつけ、そのとなりに奥さまが座ったら、もうそれでクルマは一杯になってしまう。スーパーでの買い物くらいは耐えられるけど、それ以上の大物を積むことができない。なによりそんなギュウギュウな状態でロングドライブはとても無理だ。

時期はきた。とうとうクルマを買うという。

購入に関してはかなり悩んだ。バイクは趣味の乗り物なので判断基準は明確だ。「俺が乗りたいか否か」、以上。しかし家族も運転し乳児も乗るクルマは判断基準が多岐に渡る。

  • デザイン
  • 安全性
  • 収納力
  • 操作性
  • 快適さ
  • 視認性
  • チャイルドシートの取り付け易さ
  • 装備の充実度
  • もちろん価格
  • その他いろいろ

こうやって判断基準をリストアップしていって、その多くをカバーしようとすると、結局最終的には機能性重視のミニバン一択になってしまう。

jc

ジェレミー・クラークソンの名言がリフレインする。

ミニバンが悪いとは思っていない。あれだけ支持されているということは確かに良いクルマなのだろう。でもそれは僕が乗りたいクルマではない気がした。

そうして“本当のクルマ探し”の旅が始まる。クルマメーカーのサイトを見て回り、中古車情報サイトをチェックし、ディーラーに足を運び、何度か試乗車にも乗った。候補もいくつか出てきたが、でもどれも「買う」ことに確信が持てずにいた。

そんな中、ふらっと寄ったディーラーで突然旅は終わった。判断基準のいくつかはクリアしていたが、なにより今まで無かった「これだ!」感があった。「森博嗣の道具箱」の中にある好きな一節も後押しする。

カメラを買うときには、僕は写真機としての性能をまったく気にしな い。そうではなくて、見た目の形で選んできた。カタログを見て格好が良ければ実物を見にいく。そして手に取ってみる。僕の手に馴染めば、それで決まり。レンズが幾つだとか、解像度がどうだとか、そんなことはまったく問題外だ。この評価基準は、カメラだけでなく、自動車やオーディオや、ようするに自分の近くに置きたいメカのすべてに対して共通している。

このクルマを近くに置きたい、そう思った。そして奥さんから「すごい似合ってる」と言ってもらえたのも大きい。

car

まさかのフランス車。納車は8月です。今のうちにドライブにいくところをピックアップしておこう。

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