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かつてない爆笑の連続!『スペル』

公開日: : 最終更新日:2014/09/20 映画・テレビ

正直、「もっと早く見るべきだった」という後悔があるのだけど、それでも「劇場じゃなくてDVDで見てよかった」と思う。なぜなら映像が面白すぎて、DVDならなんども繰り返し、コマ送りして見ることができるから。さすがはサム・ライミと思わずにはいられない、『スペル』、最高でした。

Spell
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まあともかくロマの老女が凄過ぎるわけですよ。生も死も物理法則も乗り越えて、悪魔の力も使って全力で私怨を晴らすそのバイタリティ(?)、目玉飛び出し、口からワームを吐き出しながら、主人公の髪をむしり続けるその継続性(?)。生半可なモンスターより強力です。

映像表現も見所(ツッコミどころ)たっぷりでさすがサム・ライミ、ファンの心情をよく存じ上げてる、と思わざるをえません。僕なんて老女の目玉飛び出すシーンとか5回くらいプレイバックして見ましたよ。深夜に。

なんかほかの人のブログでレビューを見たのだけど、「主人公がこんな目に会わなければならない理由がない。理不尽だしひどすぎる」という内容で驚いた。なぜこんな目にあわなければならないのか、というのがホラー映画の基本部分で、だから怖いのだということが理解できないんだろうか? こんな目にあう理由が明確ならだれもその主人公の境遇に同情できない。どこの世界にテッド・バンディジェフリー・ダーマーがクリスタルレイクでジェイソンに追いかけられるシーンを見て怖がる人がいるんだろうか、ちょっと考えて欲しい。

最後にやや真面目に。アメリカのホラーもだいぶ変わったな、という気がする。昔はそれでも努力なり知恵なり、またはややイレギュラー気味に「愛」などによってハッピーエンドで終わるホラー映画が多かったように思う。頑張れば報われる、愛によって救われる、そんなアメリカンな発想がベースにあった。でも今はもう全然無い。このあたりは結構日本的というか、僕らには馴染み深い「因果」によって映画はほぼバッドエンドに終わる。この映画も、たとえばファイナルシリーズとかも。それってやっぱり今のアメリカの閉塞感、アメリカンドリームへの失望があるんだと思う。こんな目にあわなけれならない理由がないまま社会を被い尽くす何かによってバッドエンドに向かう人生、そう言うものへの共感からこういう作品が生まれるんだろうな。

僕は単純に面白さを求めてそこを見るけど、好き嫌いははっきりわかれつつもホラーは世相を反映する数少ない映画ジャンルだと思う。どうか食わず嫌いにならず、見て欲しいと願ってやみません。

スペル コレクターズ・エディション [DVD]
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おすすめ度の平均: 4.0

4 うまい!
5 ホラーなのに笑える!
4 初期衝動の輝きをもう一度…
1 ホラーではないと思う
3 オチが謎

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