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皆に見て欲しい、『レスラー』

公開日: : 最終更新日:2014/09/20 映画・テレビ

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この映画の公開日に三沢光晴が亡くなる、というのはもはや偶然を通り越して実は映画のプロモーションの一環なのではないかとも思えてくる。久々に見たミッキー・ロークももう完全に「色男」だったころのイメージは無くなってしまったけど、孤独な老いたプロレスラーを味わい深く演じていて、夏休みに向けて派手なCG映画が続く中で、それとは一線を画す『レスラー』はグっと来る素晴らしい作品でした。

もともとプロレスというもの自体には関心がなくて仕事で少し携わったことで興味をもつことができたくらいなのだけど、それでもそこに自分の場所を見いだしリングに立つ人たちは本当に魅力的で愛すべき人たちだった。そして劇中、ミッキー・ローク演じるランディを見てて思うのは、もうプロレスというのはそういう興行の種類であるとか、イベントの形式とかじゃなくて、「プロレスという生き方」そのものなのだなぁ、ということ。レスラーにとってリングネームこそが本当の自分の名前であって、それを呼んでくれる場所こそが自分の生きる場所なのだ、と。端から見れば愚かで意味がないかもしれないけど、そうとしてしか生きられないからプロレスラーなのかもしれない。
もちろん三沢はトップレスラーとしてリングに立ち続けて、映画の中のランディとは完全にシンクロするわけではないけれど、それでもやっぱりシンクロして見ない訳にはいかず、ラストでは本当に涙が出た。
映画そのものも丁寧に作られていて(カメラアングルや主人公との距離感も考えられてた)安心して落ち着いて見てられたし、なによりエンドクレジットのブルース・スプリングスティーンの曲まで含め無駄の無い完璧な作り込みにちょっと関心した。

テレビCMでいろんな映画の宣伝が流れてるけど、もし近所のシネコンで『レスラー』がかかってたら是非見て欲しい。プロレス好きもそうじゃなくても。そしてなにより三沢選手のご冥福、心からお祈り申し上げます。R.I.P.

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