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『ブラインドネス』

公開日: : 最終更新日:2014/09/18 映画・テレビ

ブラインドネス』、見て来ました。

ある日、一人の男が何の前触れもなく突然失明する。そしてその症状は人から人へ次々と伝染、猛烈な勢いで拡大していき世界は大パニックへ。そんなウィルス系パニック映画かと思って見に行ったんですが、全然違う映画でした。そういえば監督は『シティ・オブ・ゴッド』の人なんだね、じゃあそうか。2時間を越える大作、想像を超えた展開でしたが面白かったです。

激しくネタバレなので、これから見る人は読まないこと。

出だしこそパニック映画なのだけど、感染者が押し込められた隔離施設に舞台が移ってから様相が変わってくる。感染を恐れ隔離されるだけで管理する人がだれもいない施設の中で、次第に暴力的になっていく盲目の感染者たち、そしてどんどん無秩序化していく施設内。映画は密室の中でのサイコホラーの様相を呈してくるが、実はメインはそれでもない。

盲人だけが集まる施設内で、感染してしまった医者である夫に付き添って施設内にとどまっている女性、彼女だけが唯一感染せず目が見えていて、そこがこの映画の肝になっている。人間の知覚の多くを占める「見る」という能力を「奪われた人」と「奪われなかった人」の心理的な変化や、お互いの関係の変化、「ただ一人、自分だけが見えている」という不安と重荷、逆に「見えなくなった」ことで開放され、安堵するひとたち、そう言った「見る」「見える」「見えない」「見ない」といった状況の中での細かい細かい人間の心情の変化やその意味を、この映画は地味に伝えている。その変化を唯一見えている女性、ジュリアン・ムーアや、見えなくなってしまった木村佳乃がしっかりと演じている。

映画宣伝をみるとホラー映画なのだけどそうじゃないし、実際見てみれば隔離施設での描写がエグ過ぎてウンザリする人もいるだろうし(僕もそうだった)、正直テーマが見えづらくて、映画も長いので辛い人もいると思う。でも前半寝ててもいいから(導入部は映像は頑張ってるが、内容的には実際どうでもいい)見て欲しい。ジュリアン・ムーアとその夫とのやりとり、隔離施設から出てきて以降の登場人物たちの展開は面白い。

映画の〆としては「とってつけた」感が無くもないけど、収束させるにはあれしかないかな、という気はした。あの辺は好みかな。救いがない終わり方でもいいけど、でもあのエンディングのお陰でジュリアン・ムーアの最後のシーンは本当に良い終わりになったと思う。

ホラーやパニック映画を期待して行くと肩透かしくらうけど、ここ最近の中ではオススメできる映画だと思います。「映画何見ようかなぁ」と思っているならどうでしょう。ただ中盤での隔離施設のところは覚悟はいりますよ、ホント。

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