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『グレート・ギャツビー』

公開日: : 最終更新日:2014/09/29 書籍・雑誌

「ブームだ」というだけで自分から遠ざけてしまうひねた性格のため、刊行されてから20年経って『ノルウェーの森』を読むことになったわけで、そういうのもあってそもそも村上春樹の著作は殆ど読んで来なかった。

『ノルウェイの森』を読んですぐ「この主人公は村上本人なのでは」と思うようになり、結構そう感じる人もいるようで、わざわざ本人が否定したりしてるようなのだけど、共通点もあるようで、『グレート・ギャツビー』を愛している、というのもその一つ。せっかくなので読了後に村上春樹訳で読んでみた。

感想は、『ノルウェイの森』と同じ、かな。今じゃなくてもっと若い頃なら読んで面白かったかもしれないけど、今読んでもピンとこなかった。描写は美しいのかもしれないけど、ストーリーとしては「???」な感じ。冒頭から状況がはっきりしないところも多く読み始めからめげかかったのも大きいのですが、それって単に僕に読解力が無いからでしょうか・・・

巻末の訳者あとがきが興味深かったのと、『ノルウェイの森』との繋がりがわかった、というくらいかなぁ。映画で見て、またちょっと見方が変わったらまた読み直してみたいと思います。う〜ん。

グレート・ギャツビー (村上春樹翻訳ライブラリー)
スコット フィッツジェラルド 村上春樹
中央公論新社
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おすすめ度の平均: 4.5

4 その頃の実話のような雰囲気
5 「男は初恋の女性を忘れられない」という「普遍的事実」について
5 愛する女性を捨てるのか、取り戻すのか、最後には何も残っていない。
5 色鮮やかな描写
3 現代の語り口にするにはちょっと無理があるかな。

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Comment

  1. にっく より:

    僕は大学時代に、村上訳じゃないほうで読みました。グレートギャツビーは、20年ほど前は「華麗なるギャツビー」っていう名前で文庫が出てました。
    この話は、1920年代の、バブルとそれがはじけたあたりのアメリカが舞台になっていて、その時代背景が重要なんだと思います。
    好景気独特の「熱」に浮かれた狂騒感と、その後に来る「祭りの後」のような寂しさ、「時間が過ぎて全てが変わっていくこと」が、この作品の重要な要素なんだろうな、と。
    村上春樹がギャツビーに執着した理由は良く分からないんですが、ノルウェイの森も「時間が過ぎて全てが変わっていくこと」を描いていて、そこに共通点があるんじゃないかなー。
    いずれも、80年代後半~90年初頭の、バブル突入→崩壊の時代にマッチした小説だったと思います。僕はちょうどそのタイミング読んだので、すんなり読めました。
    逆に今読むと、昔語りの物語にしか見えないんだろうなぁ、とも思うけど。

  2. kaizuka より:

    時代を超えて親しまれるには、その時代を超えた普遍的なテーマが物語のベースにあると思うのだけど、僕はどうもそれが掴めなかったですね。時代を背景にしたキャラ像と共有できることはできなかった感じです。残念だけど。
    村上春樹は今の時代にそった翻訳を心がけたようだけど、かえってそうじゃないほうがすんなり入れたかもしれませんね。難しいところですが。

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