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『 JUNO 』

公開日: : 映画・テレビ

 青春映画好きとしても、ブログを見たプロデューサーに見出され脚本家に抜擢された、というバックグラウンドのストーリーを持つ脚本と、あと予告編も気になっていた『 JUNO 』を見てきました。

 とかく話題のエレン・ペイジ演じるジュノの軽快な口調と、それに引きづられる何かと重くなりがちな「ティーンエイジャーの妊娠」というネタの軽妙な切り方と、魅力的な脇役たちと、センスいい選曲で、ひさびさに心地よい作品でした。

 以下、ネタばれ。

 とにかくジュノの物怖じしない、ウィットに飛んだ口調が面白い。超映画批評の人は「やりすぎ」と書いているが僕はさほど気にならなかった。

 その軽妙さは際立つけど、流行を追わず音楽も映画も人と違ったものを愛するジュノは『GHOST WORLD』のイーニドのように拗ねているわけじゃなくて(イーニドは僕の分身で愛すべきキャラではあるけど)、16歳というと年齢で持つプライドと不安の中で自分らしさとして「クール」なキャラを作っているだけで(と僕は思ったんだけど)、自分の「妊娠」ということをきっかけとして、今まで接したことがなかった大人たちと接し、今までちゃんと向き合ってこなかった家族と向き合い、今までちゃんと考えてこなかった相手のことを考えることで、自分は何をしたく、何を得たく、どうすべきか、ということに気付いていく。

 テーマにありがちな変にウェットな悲壮感がないのはアメリカだから?養子縁組のあたりもものドライで、このあたりは日本では無理だろうなぁ、とは思ったけど。アメリカのティーンエイジャーはこういうメンタリティなんだろうか。

 あと脇を固めるキャストが結構好き。ジュノの継母のキャラは特に好感度高い。当初はお互い微妙な距離感があったけど妊娠を機にジュノの味方として十分力を尽くし、しかし時に皮肉をいうジュノには変に誤魔化さずキチンと伝えるべきことは伝える。これが正しいコミュニケーションだろうなぁ、と思う。ヴァネッサの子どもが欲しいけど恵まれないキャリアウーマンという微妙で難しい役どころをこなし、ボーイフレンドや父親や親友の愛すべきキャラもちゃんと作りこまれている。見ていて清清しい。

 最近暗い影があるものが多かったし、とはいえ、あまりノーテンキなのは困る(除く『ヘア・スプレー』)が、『JUNO』は久しぶりに見た気持ちよい青春映画でしたよ。超映画批評の人も言っているけど

「私生理が来ないの」といったセリフに青くなった経験がある男性は絶対にこの映画を見るべきだ。

僕もそう思います(笑)是非どうぞ。

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おすすめ度の平均: 4.5

4 ピュアな苦さ
5 鮮やかでありながら暗い作品
5 ファンキー!!

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Comment

  1. 帚木日記 より:

    「JUNO」

    休みの日曜日には、嫁さんと”夫婦50歳割引”で映画に行くのが定例行事、月に2回は

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