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『僕の彼女はサイボーグ』

公開日: : 映画・テレビ

 試写会で見てきました。レビューを書こうかどうか悩んだんですけど、折角なので書きます。

 今年一番酷い映画は『紀元前1万年』だと思っていたのですが、1ヵ月後に更新してしまいました。

 毒も適量をもって薬となり、薬も量を誤ると毒になる。そういう意味では、この映画は毒にも薬にもならない、かと言って身体を潤す美味しい水というわけでもなくて、昭和後期の蒸し暑い8月初旬に金町浄水場近くの家で蛇口を開くと出てくるような生ぬるくカルキ臭い不味い水を2時間近く延々と飲まされるような、単に「不快なだけ」と言っていいような内容でした。

 会場内で泣いている人もいて、もうオッサンの僕には伝わらないだけで、「これが僕ら、私たちのリアルなんだよ」と言われれば、そうですか、としか思えないのですが、仮にも恋愛映画の体裁を作っているのにも関わらず、彼女の(サイボーグでの部分はまあしょうがないにしても)過剰なまでの献身ぶりと愛情の注ぎ込み、そしてそんな彼女への主人公の愛の形はあまりにも幼稚で馬鹿馬鹿しく、前半はともかく失笑の嵐、後半は見ているのも辛くただただ不快で、エンディングで何かあるかも、と最後まで期待はして見ていたのですが、その期待は予想通り裏切られかつて無いほどウンコみたいにくだらない終わり方になりました。死ねばいいのに。

 ただただひたすらに傲慢で身勝手な主人公と、とにかく過剰な愛に溢れ献身的な彼女。そんな関係に今時のヤングにとってはリアルな恋愛なんだろうか?監督・脚本と韓国人のようだけど、未だ男尊女卑の色が濃い韓国ではリアルなだけ、韓国男性が思い描く理想の女性像なんじゃないの?とか嫌韓厨のようなことまで思えてしまうくらい。僕にはとにかく「気持ち悪い」としか思えない。こんな恋愛するなら2次元の彼女でいいよ、と思う。

 それと、神は細部に宿る、じゃないけど、こだわりの積み重ねが重要だと思うのに細かいところの作りがとにかく雑で、主人公のディティールのいい加減さと馴れ合いさ具合は神業の域だし、ストーリーも破綻してるし、細かくて申し訳ないけど、なんであのバスは品川ナンバーなの?とか。

 正直試写じゃなければ見なかった、という意味では運が悪かったのかもしれないけど、5月14日現在、今年一番の「酷い映画」として堂々の殿堂入りです。オメデトウ!

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