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『砂の女』

公開日: : 最終更新日:2014/09/17 書籍・雑誌

読む本に「間」が出来たので本棚を漁って久しぶりに阿部公房を手に取った。『夢の逃亡』はもうずっと枕元に置きっぱなしで何かにつけて目を通すのだけど、今回は『砂の女』。前に読んだの、もう15年くらい昔なんじゃないだろうか。

書評的なところはもう今更僕が書くまでもないので書かないけど、すごい久々に読んでみて思ったのは「こんなにエロい話だっけ」ということ。重たく湿った砂の穴のそこに閉じ込められている男女の、その女性が垣間見せるざらざらした砂のようなエロティックな仕草は、当時読んだときはそんなに気にならなかった。まあ読解力そのものが今以上になかったんで、主人公が穴の底でフラッシュバックさせる彼自身の生活(職場、家庭)とその人間関係のことなど、僕も長く生きている分だけ気付くこともあって、改めて読み返してみて、やはり素晴らしい作品だなぁ、と思った。

やっぱりこう時間を置いて読み直す、ということは定期的にやったほうがいいな、と思う。特に好きな作家に対しては。

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