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『りすん』

公開日: : 最終更新日:2014/09/17 書籍・雑誌

群像』3月号から。第50回群像新人賞、第137回芥川賞をダブル受賞した諏訪哲史の、その『アサッテの人』の次に出た著作。

ただ、正直ちょっとがっかり。言葉の音(おん)やコミュニケーションについての興味や、小説の構造的な関心は分かるのだけど、何も『アサッテの人』から繋がるような話しを書かんでもいいんじゃないの?と思った。意図的なのかどうか知らんのだけど。

全編会話だけで成立させる、とか、小説の中での主観と客観を綯い交ぜにしていく、とか、別に特に新しいわけでもないし、なんかちょっと考えオチなところばかり目について読むの辛かったです。次回作に期待します。

それよりもこの話しの次に掲載されていた佐藤憲胤の『ソードリッカー』の方が面白かった。これが面白いと感じられるなら、今なら吉田修一の『ランドマーク』も面白いと思えるだろうか。当時は全然何も感じなかったけど。あと大庭みな子の『痣』も強烈だった。こういうの、忘れていってはいけないことなんだろうな、と思う。仕方のないことでもあるんだろうけど。

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