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『 中二階 』

公開日: : 最終更新日:2014/09/17 書籍・雑誌

ニコルソン・ベイカーの『 中二階 』、読了しました。

もの凄いミクロな話し。職場へ続くエスカレーターの乗る所から、降りるまでに繰り広げられる、切れた靴ひものこと、コンビニエンスストアのこと、ホチキスのこと、会社・同僚のこと、耳栓のこと、牛乳パックのこと、そしてエスカレーターのこと、そういう雑多などうでもいいミニマムな世界が、本文を上回る大量の注釈をともなって主人公によって語られている。

もう20年前に書かれた話ではあるので、主人公がウンチクを垂れる話題も若干の時代感を感じるのだけど、なんかそういう些末なことに捕われてあれこれ思案することは自分も同じな分だけ読んでいて面白かった。”ミシン目”について、”ポップコーン”について、いちいち取り上げられるネタも多岐にわたり、その気になったことを事細かに調べようとして、話がどんどん膨らんで脱線していくあたりもすごい。

相変わらず事前に全然情報を入れないまま読み始めたので、出だしこそ読むのに難儀したのですが(やたらすぐ注釈が入って、しかもその注釈が数ページにわたり、読み終えたらまたそのページ分戻らないといけないので・・・)読み進めてペースが掴めてくると俄然面白くなってきて、本はだいたい通勤中に読むのですがその電車の中で何回か吹き出してしまいそうになりました。

この著者すごい気に入ったので『 もしもし 』や『 フェルマータ 』も読んでみたいと思います。面白さは岸本佐和子さんの翻訳によることろも大きいようなので、岸本さんの著作もチェックしてみたいと思いますよ。

中二階 (白水Uブックス―海外小説の誘惑)
ニコルソン ベイカー
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