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わたしたちに許された特別な時間の終わり

公開日: : 最終更新日:2014/09/16 書籍・雑誌

久々に辛い本だった。

決して内容が悪い訳じゃない、いやたぶんどちらかというと好きなストーリーなんだと思う。だけど、これが著者だからなのかこの本だからなのかわからないけど、それにしても文体がドライ過ぎる。最初の3行を読んでウッと来たように、あまりのドライさに喉がカラカラになって咀嚼するのも大変になり、あまり無理して飲み込み続けるとやがて味覚が麻痺してくるように、文字を一生懸命飲み込むのだけどまったく頭に入ってこず、もう3行前に何が書かれていたのかも思いだせなくなってくる。この手の文体を好む人もいるのかもしれないけど、僕はこれは失敗だと思う。

ただ単に、この本に収録されている『三月の5日間』が2005年に第49回岸田國士戯曲賞を受賞したように、また違った解釈もあるのかもしれません。僕は演劇は全然わかりませんし。ただ前田司郎は超好きだし、本谷有希子も読みますけどね。

正直、この本をなんで買ったのか記憶に無い。その他いろいろ買って届いたAmazonの荷物に入っていた。どこでレビューを読んで、いつAmazonのカートにいれたのだろう。全く思いだせない。ただ折角の縁だし、1作だけで判断するのも気が引ける。『グランド・フィナーレ』を最初に読んで「え〜」と思ったけど、それ以降『ニッポニア・ニッポン』『インディヴィジュアル・プロジェクション』と立て続けに読んで好きになった阿部和重や、同じく最初は戸惑ったけど以降ファンである安部公房や、森博嗣もいくつか読んで好きになったし、そういうことも多いので、この著者の作品ももう少し読んでみます。

さてここで買い置いた本がなくなった。次は何にしよう。

わたしたちに許された特別な時間の終わり
岡田 利規
新潮社
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