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ナ・バ・テア

公開日: : 最終更新日:2014/09/16 書籍・雑誌

スカイ・クロラ』の中で語られてこなかったミクロな問題の解答。もう最初の読み始めで答えがすぐ分かってしまうのだけど、そういったミクロな視点の積み重ねでこのシリーズは物語られていくんだな、と思うと俄然面白く感じられるようになってきた。やっぱり1冊だけじゃ判断できなかった、と思う。もちろん結末でがっかりすることもあるだろうけど、とりあえず最後まで読むことに決めたよ。

本という4つのピースの中で『スカイ・クロラ』『ナ・バ・テア』で土台は組み上がったので(たぶん)、あと2作でマクロな世界が見えてくるといいな、と思ってます。ただまあこの展開からするとすべてミクロな視点からしか世界が見えてこないまま終わりそうな気もしますが、まあそれはそれで。

僕は飛行機を操縦することはできないし、一般的な男の子がパイロットに憧れる時期が少なからずあると思うけど、でも僕は昔からそういう時期は一度もなくて、だからそもそも主人公たちに対しての思い入れというか、空を飛ぶことへの想いというのも特にないのだけど、読めば読むほど主人公たちの「飛びたい」という気持ちと僕がバイクに乗る理由が同じで、バイクは決して宙に浮かなくて汚れた地上から離れることはできないけど、その思いへのシンクロ率は高いな、と思う。切り離したいんだよね、そういういろんなことから。切り離して、連続したもろもろの物事のと関係性を遮断して、ちゃんと笑いたいな、と思う。バイクに乗ってるときならそれができるような気がしてるよ。

ナ・バ・テア (中公文庫)
森 博嗣
中央公論新社
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